2016-09-04から1日間の記事一覧

荒川洋治 『文学の空気のあるところ』より

東海道新幹線で三島駅を通るたびに、ぼくは丸山眞男を思い出します。丸山眞男が、まだ東大の助教授だった時代、終戦直後の、1945年12月から翌年にかけて、三島の人たちに、なぜ日本は戦争に負けたのか、さまざまな思想の問題、国家体制の問題などを話しつづ…