「櫻の森の満開の下」

坂口安吾原作「櫻の森の満開の下」を観にいく。会場は西武新宿線「武蔵関」にある小劇場。観客は100人位入っていたと思う。作品の音楽を担当された池辺晋一郎さんも会場にいらしていた。

一部の省略はあったが、ほぼ原作に忠実な舞台だったと思う。ストーリーは地味でクレイジーだけど、桜吹雪を惜しみなく散らす演出は派手で、音楽も作品によく合っていた。前半、クレイジーな女に気が張りつめて観劇したが、後半に急展開して、よくある話のよくある台詞が続き退屈になるが(原作も同じ)、ラストに再び急展開して、女の絶叫が響く中、幕。あの女のクレイジーさは、心当たりが無いわけではないな。こわっ。来月にアイルランドで上演するそう。海外で受けそうな舞台だと思った。