恵比寿ガーデンプレイス秋祭

恵比寿ガーデンプレイス秋祭り!フォース オブ フォークの第1回、「小室さんと筑紫さんと平川地一丁目と浜田くんで、高田渡派コンサート」に恵比寿ガーデンプレイスへ行く。

出演は、高田渡さん、小室等さん、筑紫哲也さん、平川地一丁目、浜田伊織さん。筑紫哲也さんが、今年10年目を迎える恵比寿ガーデンプレイスの社長さんと話していて、この企画が持ち上がったそう。

自由席だったので、最前列を物色したところ、一席空いているのを発見し、そこに座った。隣の席の女性から、「どなたのファンなのですか」と聞かれたので、「小室さん!」と即答した。その女性は「平川地一丁目」が目当てだそう。

最初の演奏は、浜田伊織さん。「ピーターパン」、高田渡さんの「仕事探し」などを歌った。「好きなようにやっていいよ」と高田さんが言ってくれました、と前置きして。歌が上手い。

次に、平川地一丁目。会場から歓声が挙がり、すごい人気。なぜ「平川地一丁目」という名前にしたのかと尋ねられ、「最初は、林兄弟にしようとしたのだけど…」と。両親が、地元の佐渡で、「囃屋」という料理屋を開くそうで、その宣伝をすると、会場からまた歓声。彼らが退場すると、隣の席の女性は、「もう帰ってもいいや」と。

次に小室等さん。若い歓声の多い中で、どんな曲を歌うのだろうと、期待と不安が交じる。そこで彼が静かに歌ったのは、「死んだ男の残したものは」というべ平連の反戦歌と、新しく谷川俊太郎さんが作詞し、小室さんが作曲した「おしっこ」という曲。素晴らしい曲で、これから色々な場所でたくさん演奏して欲しいと思った。そして、今日この場所で、このような反戦歌を選曲したことに、小室さんの勇気を感じた。

そして筑紫哲也さんが登場。話し上手で落ち着いていて、ダンディーな印象。プロデューサーとして今日のようなイベントができたことがとても嬉しいと話した。若手とベテランが交流できる会にしたかったそう。ファンも、年齢層が幅広い。

最期に本日の主役、高田渡さんが登場。飄々として、いい加減そうに見せながら、根の真面目さが伝わってきた。「仕事探し」などを歌ってくれた。どこまでもマイペースで、きっと昔からそうだったのだなと思わせる人。彼の映画があるそうだ。観てみたいと思う。

映画 タカダワタル的吉祥寺バウスシアターにて4月下旬に上映予定